花組博多座公演・あかねさす紫の花の感想~中大兄皇子がクズ過ぎる~
行ってきました!博多座ーーー!!!
約1ヶ月ぶりの宝塚~~~٩( 'ω' )و フー♪
(Sante!!の幕を撮ろうとしたらホタル嬢のお姉さんに写真はご遠慮下さいと言われたので入口の写真。博多座は幕撮っちゃダメなのかな?)
ではでは
花組博多座公演・初日『あかねさす紫の花』Aパターンの感想を書いていきます(^ー^)ノ
※ネタバレ有り+批判気味
それでもOKな方のみスクロールお願いしますm(_ _)m
登場人物について
大海人皇子(明日海りお)
みりおちゃんって本当に完璧ですよね...ビジュアルよし、芝居よし、歌っても上手い。
私が和物が苦手なのもあって、正直つまんないかなぁ~って少し思ってしまったのと立ち見だったので、ちょっと疲れてたのですが、大海が出てきたらしっかりオペラを上げてました(´>∀<`)ゝ
そもそも私が持っていたみりおちゃんのイメージが
“自分の想いを押し殺して周りに合わせてしまう良い人”
だったので大海人皇子はまんま私の考えるみりおちゃん!凄くハマってました^^
実の兄である中大兄皇子が最愛の額田女王に迫ってて、額田も拒みつつもまんざらではないという怒って当然な状況を目の当たりにして言ったセリフが
中大兄に対して
「私は今でも兄上を尊敬しております。でも、彼女だけは譲れないです。」
額田に対して
「君の本当の気持ちを聞かせて欲しい。」
(完全なニュアンスです!気になる方は是非博多座まで!!)
あぁもう!ぬるい(_ ・A・)_バァンッ!!
ぬるすぎるぞ!!!もっと怒るべきだろ!!!
見てて思わずo(´^`)o ウゥーとなってしまいました。歯痒い!
そんなんだから結局額田を中大兄に取られちゃうんだよ!
まぁ、こんな感じで終始ストレスを溜めまくるおかげで最後の狂って中大兄皇子を切ろうとする場面に説得力があるんですけどね( ´灬` ก:)
周りに対して怒りを爆発させない分、額田を取られた悔しさや苦しさを暗転の中一人で歌うみたいな演出があって、その時のみりおちゃんの表情といい、歌唱力といい全てから当てる先のない葛藤が滲み出ていました(*´ `*)
美形が苦悩してる姿大好き人間の私としては、かなり美味しい役だったと思います♪
額田女王(仙名彩世)
今回は役替わりだから大海人皇子と中大兄皇子の出番の差を減らしたからなのか、どちらかがめっちゃ出るって感じじゃなかったんですよ。
そんなこんなで結果的に額田が一番出番が多かったと思います。
完全に前作のシーラを引きずってたので、最初の少女時代を見た時はびっくり!
意外に違和感がないぞ!Σ(∵)
さっきまで大人だったのに場面が変わるとしっかりお転婆でマセガキの少女でした。
でも現在の場面で額田の娘・十市皇女(音くり寿)を見てると、同じくらいの歳の設定なのにやっぱりこっちの方が幼く見えるなぁ~と思いました。
十市は額田の娘なので十市と少女時代の額田が同時に出てくることはないから大して気にはならないですけどね(´ー`)
ゆきちゃんの祭服姿は綺麗だったし、何より声が好きでした!邪馬台国の風の時の祭服も似合ってて、私的にはゆきちゃんはドレスより祭服や十二単衣の方が好きです( ˆ ˆ )/
さて、ここまでプラスなとこを書いていましたが...私、決して額田が好きなわけではごさいません(^^;;
だって嫌がりつつ完全に中大兄に惹かれてましたよ。
大海の妻なのに。
この後“印象的だった場面”で細かくは書きますが、大海人皇子と中大兄皇子のどちらにもいい顔してどっちつかづの態度を取り続けるので、ムーっとしてしまいます(。-_-。)
男性陣的にはそこが良いのかな?中々手に入らない女ってことで。
中大兄皇子(鳳月 杏)
紛うことなきクズ!政には長けてるけど間違いなくクズ!ちょっと位同情の余地があるかと思ったけど首尾一貫してクズ!!!
大海の妻である額田を無理やり自分の妻にし、大海には自分の娘と結婚させ、その上元々自分の妻である鏡女王は家臣に押し付け結婚させる始末...
もー、ほんとにね...大体この手のキャラは幼い頃親に構ってもらえなかったとか、ずっといじめられてきてその反動で屈折したとか...etc
何らかの同情ポイントがあるもんだと思うのですが、この中大兄皇子については全くの同情ポイントがない!
(実は裏設定があるかもですけど、少なくとも分かりやすくは描かれてない...)
なーにが、好きになったからしょうがないだよ!大海だって額田のこと大好きだよ( `△´)
どこまで行っても“何様俺様天皇様”な態度なんで1ミリも好きになれない...一体額田はコイツのどこに惹かれたんだか(-∧-;)トホホ…
あっ、でも幼い額田が出会った時の中大兄皇子は典型的な“子供が憧れる大人の男”で確かに格好良かったからその頃の姿を引きずってるのかな?
あと、大海が良い人過ぎて、額田は危険な香りを求めたのかな?
天比古(柚香光)
私、花組の中でれいちゃんが一番好きなんですよ。
今回一番楽しみにしてたの、れいちゃんだったんですよ。
でもね...
天比古、出番めっっっっっっっっちゃ少ないΣ(゚ω゚ノ)ノ
幕が上がってすぐの登場キャラ全員集合みたいな場面で
どこかなどこかな♪って思ってたのですが、探せど探せど見つからない( ・◇・)?
(もしかしたら、いたのかもしれないけど見つけられなかったです。)
やっと出てきて引っ込んだと思ったら、次の登場までが長い!
基本的に大海人皇子と中大兄皇子の話なので舞台は宮中がメインなのですが...
天比古、始まってそう経たないうちに宮中から飛び出ていってしまいます(゚ν゚)
(額田の輿入れを追いかけて)
その後はちょこちょこしか出てきません。
よって、感想もあんまりありません...だって出てこないんだもん。
役どころとしては、幼い頃から額田に惚れてて、夢は額田をモデルにして菩薩を掘ること。鏡を作る職人の息子だけど仏師を目指してる。
額田の輿入れに合わせて仕事も家もほっぽり出してついて行っちゃう真っ直ぐな少年って感じです。
でも、いきなり船の中で酔いつぶれて?たり
(一緒にいた女の人との関係性が全く分からなかった...最後に一緒にいた女の人と同一人物?)
山の中で薪拾ってたり...何をやりたいのかイマイチ分からないとこも多々(ー'`ー;)
(最終的には中大兄とくっついた額田に失望したってオチであってるよね?)
ちなつさんのファンの皆様にはAパターンを観るのをオススメします。
そして、れいちゃんファンの皆様はBパターンを観に行った方がいいかと...(。-_-。)
印象的だった場面
登場キャラ全員集合の場面
やっぱり、単純に綺麗な人がいっぱいいると盛り上がる(笑)
大海人皇子と中大兄皇子で弓を2本使って舞を舞う所があるのですが、同じちなつさんってのと衣装が似ていたのもあって、月雲の皇子を思い出しました♪
確か、どっちも衣装が青と緑だよね。
あと、ここの最後で上手側の通路を大海先頭にこの場面にいる男役全員がザーっと1列ではけていきます!近くで見たら圧倒されるだろうなぁ~♪
私は3階の立ち見です( ・∇・)
一瞬だけ中大兄皇子が格好良く見えた場面
ほんっっっとに一瞬だけだけどね...確かに格好良かった( -ω- `)フッ
この頃は額田の姉である鏡女王と付き合ってて、彼女に会うため何かと理由を付けて屋敷やってきては、イチャイチャしてる訳ですよ。
そりゃ、そんなお姉ちゃん達が逢い引きしてる様子を間近で見てたら当時15歳のマセた少女・額田がドキドキしつつ憧れるのも納得(´∀`)
宮中で舞を舞うのが夢の額田は何とか接点を持とうと、接触を試みるも相手にしてもらえないのですが、
その時、中大兄皇子が額田のデコをちょん♪と小突くとこもキュンポイント( ' ' )♡
これは完全に憧れのお兄ちゃん。
...5年後にはマジでクズ野郎になってるけどね(ノд-`)
額田と大海による可愛いしかない場面
少女ゆきちゃんと長髪で二つ結びした少年みりおちゃん(美少女か!ってくらいに可愛い)による、
ただただ可愛い場面(●´ω`●)
二人で手を繋いでフリフリしながら、童謡?を歌ってます♪
...でもさ、このひと場面だけで大海が額田を好きになるってのはちょっと無理があると思うんですよね~(゚ν゚)
次の場面では、5年後に飛んでもう結婚してるし..ここの間をもう少し丁寧に描いて欲しかったなぁ~
唐突&強引な中大兄皇子が額田に迫る場面
登場人物についてで中大兄皇子と大海人皇子については書いて中々に兄ちゃんがひどい事をしてるのは分かって貰えたと思うのですが、何気に額田もひどいです。
実の兄が自分の妻を取ろうとするというかーなーりショッキングな場面を目の当たりにして、それでもなお額田を信じようとする大海が言います。
「君の本当の気持ちを聞かせて欲しい」
もちろん、「大海様を愛しております」の一言が出てくるべきじゃないですか...うーん、やな予感(-∇-)
額田「...っ!!」
(その場から立ち去る)
あっ、逃げた。
この後の大海の可哀想さと言ったら...(´・_・`)
昔のナントカ伝説(ふたりの皇子がひとりの女を取り合う話)をご存じですか?この伝説では...と大海が話し出すのですが、それを聞いて兄ちゃんは一言。
「○○(伝説の女の名)は辛かっただろうなぁ」
イヤミなやつーーー!!
さも、お前のせいで額田は苦しんでるみたいな言い草!!
観客的には、いやいやお前(中大兄皇子)が引っ込めよって感じですよヽ(o`Д´o)ノ
堪えている想いを歌う大海人皇子場面
登場人物についてで書いた場面。
ここ凄い良かった♪
1人でも舞台を埋める姿を見て、あぁ流石トップだなぁ~とシミジミ思いました。
綺麗なんだけど...な最後の場面
ストレスから酒を飲みすぎ酔っ払った挙句大切な儀式に遅れた大海。
お詫びに舞を舞うといい、額田と中大兄の前で槍を片手に舞はじめます。
酔ったまま舞ってるので、足元はふらふら。
最初は無気力感が漂っているのですが、段々と嫉妬や怒りを含む動きになっていき、周りの家臣達もその舞に加わります...そして、雲行きは怪しくなり...
ついに大海が中大兄皇子に向かって槍を突き刺そうとする!!
額田女王が何とか止める!
中大兄皇子 「狂ったか!大海!!!」
大海は苦悶の表情を客席に向ける。
幕が下がってき、終演。
うーん、みりおちゃんのこれまでの色々を吐き出す様な鬼気迫る表情や雰囲気は良かったのですが...中大兄を殺せないし、それを止めたのは額田だしで、これまた報われない大海と...後味が悪い(・д・)/
全体の感想
大方の予想通り、和物が苦手な私にはちょっと退屈だったかな...(−_−;)
あと、どのカップルに対しても思ったのが
いつ、なんで好きになったんだよ?!
ってこと。
好きになる過程が殆ど描かれないので、あれっ、いつの間に?って事が多々発生。
私にとって共感したり、ときめくキャラがいなかったのも痛かったかな...。
元々ショー目的だったし、立ち見(2800円)だから良いけど、例えばA席(8800円)だったらちょっと後悔してそう...
Bパターンを観に行くか悩むとこです(-∧-;)
役替わり公演を見た事が無いので、別の人がやる事でどう変わるのかってのには興味はあるのですが...(;-ω-)ウーン
みりおちゃんが好演した大海をれいちゃんがどう演じるのかが気になるしなぁ...
あと、みりおちゃんの中大兄皇子!
このまんまクズなのか、それともトップがやるから多少脚本が変わって中大兄視点に切り替わり、中大兄の心の葛藤とかが描かれるのか...?
そもそも、役替わりで脚本が変わることってあるんですかね?
パンフの場面ごとの説明は違ってたけど。
あー、悩む!
博多座は大劇場より断然近いから良かったら何度か通おうと思ってたけど、正直ビミョーなラインだな~(。-ˇ.ˇ-。)
ショーはもう1回くらい見たいしなぁ~、れいちゃんも見たいし...まっ、どっちにしろ当日券だから前日に決めるか!
グチグチ言ってましたがそれだけ役に命が宿っていたとも言えます。
ただ、中大兄皇子を許容できるか否かで感想が変わりそうな作品だなと思いました。
それでは“あかねさす紫の花”の感想はここまでにしたいと思います(*´︶`*)ノ
最後まで読んで頂きありがとうございます♪
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